えほんの読み聞かせが楽しくなる方法:どんな本を選べばいいの?どうやって読めばいいの?

育児

えほんの読み聞かせが子どもの発育にいいって聞くけど…実際何がいいのかわからない、せっかく読み聞かせをしても手応えを感じられない(子どもの反応が良くない)、子どもの興味を引く読み方ができない、そもそもどんな本を読めばいいのかすらわからない…などの理由でえほんの読み聞かせに苦手意識を持っているという方は案外多いように感じます 

今回はそんな「私、じつは読み聞かせ嫌い!」という方へ向けて「えほんの読み聞かせが楽しくなる方法」をお話しできればと思います

どうして読み聞かせを推奨しているの?

様々な媒体でえほんの読み聞かせが推奨されていますが一体なぜそんなに称賛されるのかと疑問に思う方も多いと思います。一般的に・親子のコミニュケーション・感性が豊かになる・知的好奇心を育む・想像力が育つ・語彙力が増えるという理由が挙げられていますがもう少し具体的によみきかせのメリットについてまとめていきたいと思います

えほんの読み聞かせのメリットベスト5
  • 親子のコミニュケーション

ことばを理解し始めたばかりの子どもとコミニュケーションをとるのは難しいと感じるかもしれませんが、そんな時にこそえほんを読むことをオススメします。同じえやおはなしを通じて気持ちを共有することで親子の間の信頼感を高めることや心の安定に繋がります

  • 感性が豊かになる

えほんを通じてたくさんの色やことば、登場人物の思いに触れることで豊かなこころを育むことができます

  • 知的好奇心を育む

たくさんの本を読んでいくうちにもっと知りたい!という気持ちが芽生えます 興味を持ったものやことがらに対して深堀りしていく習慣が身につきます

  • 想像力が育つ

こうしたらどうなるかな?どう思うかな?と先読みして考える力が身につきます 自分の意見の発信が自由化・多様化された現代で人を傷つけないためにも、自分が傷つかないためにも身につけておきたい力です

  • 語彙力が増える

語彙力が増えると自分の意見を相手により正確に伝えることができます コミニュケーション力が上がり自信に繋がります

読み聞かせをする時の注意点

大人が子どもに読み聞かせをするときには大人も一緒に楽しむこと・子どものペースや興味に合わせて読むこと・内容について、子どもがどう感じるかを大切にすること・子どもが考える余地を残すことを大切にしましょう

逆に・感想を求め、子どもの感想に対して正解、不正解を判断すること・価値観を採点すること・読ませたい本を押し付けること・内容を理解させようとすることは子どもを萎縮させ学びたいという意欲を妨げることになるので決してやらないように注意しましょう

読み聞かせは何才から?

「あまり小さい内から読み聞かせをすることに意味はあるのでしょうか」「さすがに0才だと絵本の内容を理解できないのでは」という考えをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、やはり早いうちに本と触れ合う体験をさせてあげることをオススメします

小さいうちに本を読む事に慣れておくと成長したときに自分で本を選んで読むようになるので子育てが少し楽になりますし、語彙も増えるので指示が伝わりやすく、会話がスムーズになります

「読み聞かせ」といっても子どもが小さいうちは物語の内容や著者の意図を教えないといけないなどと意気込む必要はありません 1ページ目から順番に読む必要も、最後まで読んであげる必要もありません 大切なのはことばや絵にたくさん触れさせる事でスキンシップの力が付くように促すことです

それでは、子どもの成長は個々に開きがあるのであくまで目安になりますが年齢ごとに読み聞かせのコツとオススメの絵本についてまとめていきたいと思います

 

どんな本を選べばいいの?

絵本を選ぶときに必須なのが子どもの成長に合わせた本選びです 成長にフィットした本を与えられると子どもの脳は知識をぐんぐん吸収し、心が潤い安定します 反対にフィットしていない本を無理に読ませるとブカブカの靴でマメができるように本に対する苦手意識が芽生えてしまう事になります 子どもの成長過程によりオススメの本のタイプが変わってきますのでここでは大まかに年齢ごとに選び方をまとめていきたいと思います

0・1・2才

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ視覚がハッキリとせず全てのものがぼんやりとしか見えない状態です 最初は明暗度の違いでものを認識し理解しますが、生後3ヶ月頃にはあらゆる色を認識できるようになります その後6ヶ月ぐらいまでに物との距離感を掴めるようになり8ヶ月から1歳になる辺りで視力が確立します

そのため0才の赤ちゃんに本を読んであげる場合は、特に音にフォーカスしてうたを歌うように声に抑揚やリズムを付けてあげるとよいと思います 視覚がハッキリとせず言葉の意味は判らずとも楽しめるように、この時期の赤ちゃんのために選ぶ絵本はリズム感のある文章とわかり易い形と色の絵のものを選んであげましょう

1才、2才頃は自分の感情を認識し使えることばが爆発的に増えていき単語の意味を理解できるようになるため、この時期に沢山のことば(単語)をシャワーのように浴びせてあげるとその後のコミニュケーションがスムーズになります 自我が芽生えるこの時期には日常生活でも意識して声掛けをしてあげることで自分の感情や思いを相手に伝えられるようになります

この時期の赤ちゃんのために選ぶ絵本でオススメのものは文章が二語文、三語分で構成されているものやことばずかんなどの単語量を増やせるものです また、読んであげる赤ちゃんの気持ちを代弁してくれるような内容のものもいいでしょう

初めての読み聞かせにオススメのえほん

「じゃあじゃあびりびり」『まついのりこ』偕成社 はシンプルでわかり易い絵と、物の名前と擬音のみの文ではじめての絵本選びに人気の大ベストセラー絵本です

「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」
「いぬ わん わん わん わん」
「みず じゃあ じゃあ じゃあ」
「かみ びり びり びり びり びり びり」

ボードブックなので壊れにくく、汚れてしまってもサッと拭き取れるのが小さな子どもをもつ親にはとてもありがたいです

絵の部分をクリックすると絵本ナビのサイトから購入できます

 

こちらも大ベストセラーの「はらぺこあおむし」『エリック・カール』偕成社です。保育園でもたくさん読まれている定番の絵本です。通常の絵本タイプや紙芝居など様々なタイプのものが販売されていますが自宅用として購入するのであればやはり、長期間の使用に耐えるボードブックタイプをおすすめします

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3・4・5才

3才をすぎると社会性の基礎が身に付いてきます この頃になると自分と親以外にも沢山のひとがいることや、みんなが自分と同じ考えや感情をもって行動しているわけではないことを学びます 今までは、「わたし(ぼく)はこうだった」という認識だったのが、「わたしはこうだったのに〇〇はこうだった」となるわけです この時期に多様性をしっかり学んでおくと後にもっと大きな世界(身近なものでは学校)へ進むときに自分の意見をしっかりと持ちつつも他人の意見も受け止められる力が付きます

幼児期になると物語が理解できるようになるので日本の昔ばなしや世界の名作などの世界観が広がるものを沢山読んであげるとよいと思います また、まちがいさがしやめいろなどで子どもと一緒に楽しみつつ視覚と脳に刺激を与えていくのもオススメです

まとめ・あかちゃんに読みたい本

馴染みのあるお話しで絵本を読む楽しみを伝えたい幼児期にオススメのえほん

「おおきなかぶ」『A・トルストイ』はお遊戯会や発表会の演目にもなる定番の絵本です わかり易いストーリーと繰り返しの中で少しづつ変化していく絵で幼児の心を魅了します おおきなかぶが抜けるシーンでは達成感を味わえます

文字数も少なく繰り返しが多いのではじめての一人読みにもおすすめです

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まとめ・幼児期に読みたい絵本

 

6才〜

小学生になると社会での自分の立ち位置が確立し、興味や好みがハッキリとして本屋に連れて行くと自分で興味のある本を選ぶようになります 文字も自分で読めるようになってくるので読み聞かせは必要なくなるように思われる方もいらっしゃると思います もちろん子どもが自分で選んだ本を自分で読むのはありがたいことですし、どんどん応援したいところです

ただ、子どもが興味を持っていない本で親が読んでほしいな、と思う本というのがでてきます そういうときに子どもにこれを読めというと大抵反発する上にその本自体にネガティブな印象を与え、読書自体に苦手意識を植え付けてしまうこともあるので、そういう本が見つかったときこそ読み聞かせの出番です 「面白い本を見つけたから読んであげる」と声を掛けてあげるとなにか他に夢中になっていることがない限り喜んでやってくると思います 本の中身全部を読み上げると結構な労力になるので一番興味を持ちそうだな、と思ったところだけ読んでやり読み手の感想を伝えて「読んでみる?」と本と子どもの橋渡しの役割をします 読みおわった本について子どもと感想を伝え合うのもこの時期ならではの楽しみ方だと思います

多角的な見方を身につけたい小学生時期にオススメのえほん

「りんごかもしれない」『ヨシタケシンスケ』こちらの絵本は大人にもおすすめしたい易しい哲学書です

主人公の男の子はテーブルの上に乗っているりんごをみて、これはりんごかもしれない。りんごではないかもしれない、と考えます そこから男の子はりんごでないならばこれは何なのだろう、と考えます 小学生のうちに育んでいきたい発想や想像の種を蒔くすてきな絵本です 

絵の部分をクリックすると絵本ナビのサイトから購入できます

まとめ・低学年に人気の本

まとめ

今回はえほんの読み聞かせについてまとめてみました お子さまが小さいうちには内容が理解できていなかったり、同じ本や同じシーンばかりに興味を持つことは普通のことだと言うこと、また絵本を選ぶ際には成長の度合いを見極めてお子さまひとりひとりにフィットした本を選んであげることが大事だということをご理解いただけていれば幸いです 

お子さまにぴったりのえほんが見つけられない場合は本屋さんでえほんのコーナーに居る店員さんに話しかけてみてください えほん担当の書店員さんは毎日沢山のえほんを見続けているのできっとジャストフィットのえほんを見つけてくれると思います

えほんがお子さまの成長の糧となりますように!

 

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